茨城反貧困メーデー 2015 inつくば(4/17・5/2) 働くのがイヤになった人のための階級闘争

私たちは昨年、「働くのがイヤになった人のためのメーデー入門」および「働き方を考えるーワーカーズ・コープって何?」と題し、つくばと水戸でメーデーを開催しました。一般的に受け入れざるをえない形態でありイヤになってしまうような賃労働、つまり雇う/雇われるという非対称な構造を問い、それとは別な関係性、オルタナティヴな働き方を学び模索しようとする試みでした(プログラムと呼びかけ文→http://ibarakiantipoverty.hatenablog.com/entry/2014/04/26/035014)

でもたとえば、共に働く仲間どうしの間で自発的・自律的関係が結びえたとしても、その外は全く違う秩序から成る資本主義の世界に覆い尽くされており、一方的なルールを否応なく命令してくる資本そして国家との関係の中で生きのびようとするほかありません。

私たちは今年は迂回路を取らず、正面から敵を見すえることにしました。そう相手は<資本主義>と<労働>です。

 

 茨城反貧困メーデー 2015  inつくば

働くのがイヤになった人のための階級闘争

 

★プレ学習会 4/17(fri)19h-21 
報告/ ピケティ『21世紀の資本』を批判的に読む
つくば市市民活動センター (つくば市吾妻1-10-1、TX線つくば駅前 センタービル1F Google マップ

参加無料

 

★集会+デモ 5/2(sat)

集会 13h-1530 
つくばカピオ 中会議室 (つくば市竹園1-10-1Google マップ
参加費 500円(困窮者無料)

 

3つの報告あるいはアジ

21世紀の資本 ~ピケティを超えて階級闘争へ~
8時間労働なんて100年前の話よ
労働は犯罪である 働くのが始めからイヤな人のために


全体討論

 

デモ 16h- つくばカピオ前出発→TX線つくば駅前にて

  

※集会のみ/デモのみの参加も歓迎します

 

主催 茨城反貧困メーデー実行委員会

blog:http://ibarakiantipoverty.hatenablog.com
twitter:https://twitter.com/ibaraki_mayday

問合せ

mail : ibarakiantipoverty@yahoo.co.jp

tel : 090-8441-1457(加藤)/080-5459-9576(鈴木)/ 090-3902-5801(藤田)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~               

階級闘争は死んでいない、とピケティは言った。うそみたいだがほんとの話である。二度の世界戦争で消尽された富裕層の富が半世紀をかけ回復されて、社会階級の構造が19世紀の方へと戻ってしまった結果、根本的に相容れない者たちの ― 一方は奪い取っての独占と支配を、もう一方は奪い取られ追いつめられての生存をかけた ― 戦争、つまり階級闘争が復活し、社会に亀裂を走らせる危険がある、と彼は言うのだ。危険とはだれにとっての危険なのか? われわれは、眉に唾つけてピケティ『21世紀の資本』を批判的に読むよう用心する必要があるのではないか?

  

階級闘争は新しく蘇った。この語をとうに棄て去った「先進諸国」の左派政党とその労働組合の場所に ―ピケティはそこにいる― ではなく、もっとずっと下の方、プロレタリア階級からもあなどられた世界中のルンペン/プレカリアート/アンダークラス(名前はお好きに)のアンダーグラウンドで。やつらは/われわれは、ピケティを超えて階級闘争へと向かう。

 

「働かざる者食うべからず」は本来、搾取し抑圧する者どもへと叩きつけられた怒りの表現だったはずだ。それがなぜか労働倫理に化け、こっちにはね返ってわれわれを呪縛し、労組は相変わらず労働を通じての人間解放を歌い上げる、この倒錯。(「労働は自由をもたらす」もあったっけ、アウシュビッツの入口に。)はっきり言おう、がんばって働いてせっせと搾取され、もって資本蓄積に奉仕して自分の首を絞めるのに喜びと生きがいをおぼえるような労働は犯罪である。いますべきは、われわれの骨の髄までしみついた近代的な労働至上主義を問いにかけ、内側から変わっていくことだ。

 

現状は空前の規模での階級下降が起きている。2千万人近い非正規労働者、1,100万人を超えた年収200万円以下のワーキングプアには「労働の喜び」なんて当然ないし、そこから抜け出せる可能性も少ない。われわれが望むのは、正規雇用に憧れてプロレタリアート(プチブルでも結構)へと階級上昇!することではなく、闘争するルンプロになることだ。その敵はもちろん、資本主義だ。

 

仕事をサボることは言うまでもなく古典的階級闘争だった。われわれは認識をさらに進めよう。そもそも働かないことは積極的な階級闘争である。働かないと社会が成り立たないって? そりゃそうだろうが、どっかだまされてないか? 19世紀からどれだけ生産力が上がったかを思えば、8時間労働なんて100年前の話ではないのか。働かないぞ、金よこせ!が正しいのだ。生活保護受給は確固たる階級闘争である。奨学金の返済逃れはまぎれもない階級闘争だ。逃走せよ、企業から金融から財団から国家から、金をむしり取って闘走せよ!

 

資本と共犯的な労働の現場はもちろん、その外の自分自身の小さな生活、その憂鬱な各所にも、不自由を自由へと反転させていく階級闘争の芽は眠っているはずだ。芽を見つけ出し、伸ばし、茂らせてゆく方途をさぐろう。不穏で不敵な自由の喜びを四方八方とび散らせ、この社会の地盤をひび入らせてやりたい。そう、だからわれわれ茨城反貧困メーデーは、働くのがイヤになった人のための階級闘争を宣言する。

 

搾取され抑圧された仲間たち、さあ、われわれと共に戦おう!!