茨城反貧困メーデーin常総 2018非正規と貧困はここにある

 茨城貧困メーデーin常総  2018非正規貧困はここにある

 

日時 4月30日(月・振替休日)、14時から

場所 常総生涯学習センター 会議室2(関東鉄道常総線水海道駅下車 常総市天満町4684)

参加費 500円(困窮者無料)

 

集会  14時~16時 

    お話 「生活保護を利用しよう!」富田翔 茨城不安定労働組合

       「『正社員』が幸せな生き方か」熊谷健史 反貧困メーデー実行委員

       「大学非常勤講師というアンダークラス」藤田康元 大学非常勤講師

    お話のあと会場全体で討論

デモ  16時30分~ 水海道駅周辺

 

主催  茨城貧困メーデー実行委員会 連絡先090-8441-1457(加藤) 

メール ibarakiantipoverty@yahoo.co.jp

ブログ http://ibarakiantipoverty.hatenablog.com/

ツイッター https://twitter.com/ibaraki_mayday

 

~私たちはここにいる~

 日比谷公園年越し派遣村が出現した時、私たちのいる社会は非正規労働の問題と貧困社会保障の問題を初めて目にした。私たちの社会はその問題の深刻さに気づいたはずではないか。

 しかしたった十年で、私たちの社会はその衝撃を忘れている。政権働き方改革をうたい上げ、国会では過労死遺族に過労死企業ワタミの会長兼業の国会議員をぶつけている。地方自治体生活保護の水際作戦をまだ続けていて、住居を失った生活保護申請者をベルトコンベアーのように無料低額宿泊所に送り続けている。非正規労働者はとっくに崩壊した終身雇用を基準に、なぜちゃんと就職しないのかと今でもなじられ、職場では正社員と同じ仕事をしながらあんまりな待遇の差をこれ見よがしに見せつけられている。

  派遣切り貧困連鎖ワーキングプアネットカフェ難民といくつもの言葉が印刷物やディスプレイの上を流れたし、様々な議論がなされ、威勢のいい号令がかけられた。しかし人は自分の見たいものしか見ない。資本主義にどっぷり浸かり現状を肯定し続けて来た人々は格差を当然のものと見なし、貧困は己の身に降りかかって来ない限り他人事で、消費される情報でしかない。

 それでも私たちはここにいる。あなたが見ようとしなくとも、私たちはここにいる。

多分あなたの隣にも。パートを掛け持ちするシングルマザーとして、正社員の職が決まらないアルバイトとして、成人した子の生活を支える年金生活者として、五年を目前に雇い止めにあった有期雇用者として、病気で働けず引け目を感じながら生活保護を受けている者として、社会に出る時に就職先の極端に少なかった氷河期世代として、原発事故からの自主避難者として、実社会に接点のない引きこもりとして、解雇通知を受け取って呆然としている正社員として、職場でいじめられてうつ病になり休職している者として、奨学金と言う借金を背負って社会に出ていく学生として。そして社会に問いかけるのだ。このままでいいのか。人があざけられ、棄てられていく社会で、金儲けが全ての社会で。誰もが苦しまず生きていける社会を目指さなくていいのか。

  目の前にいても気づかないなら声を上げよう。いないことにされるのはもう我慢ならない。十年前に見たはずの私たちの姿を、今こそ改めてこの社会に見せよう。姿を見せなければ何も変わらない。私たちの声を聞け、私たちの姿を見ろ。何度でも言う。何度でも繰り返す。私たちはここにいる

 

 

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